箱庭迷宮

こも乃のつれづれな日々

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CANAAN 13話

キボウノチ

物事をただ、ありのままに見つめることも、きっとすごいこと。

マリアを閉じ込めた車両が爆発し、アルファルドがマリアは死んだと言っても、カナンは揺らぎませんでした。
アルファルドにとっては、普通にカナンに勝てれば良し、マリアを失ってカナンが復讐に囚われても良し、という作戦だったのかもしれません。
アルファルドは復讐に囚われる段階は乗り越えた、と自負しているので、カナンがそういう状態になったら、それも勝ちといえそうです。
肉体的には超人でも、心までは超人なんかじゃなかったという証明になります。

それなのに、カナンはマリアは死んでいない、私には分かる、とこれまで以上の力でアルファルドを圧倒しました。
だからアルファルドは二重に絶望を味わったような気がします。
勝てそうにないと判断すると、撤退を決め、決着は持ち越しにしようとしました。
なんだかアルファルドって、カナンを倒すことが生きる目標みたいで、もし勝ってたらどうなってたのかと思います。
果たしてそれで自分を取り戻すことはできたでしょうか。
きっとできなかったと思います。

カナンが出した結論は、マリアは光じゃなくて、友達だということでした。
そしてマリアの結論は、カナンの隣を歩きたいからカナンの光になれない、というもの。
前回のマリアの言葉はそういうことだったんですね。ああ良かった。
にしてもユンユンは根性を見せました。
光は依存とも言えるし、それにそんな人は隣を歩く人じゃなく、前で道を示してくれる人です。
光であることを求めている以上、たぶん真の友達にはなれません。
友情だって、愛の一つの形。
愛によって互いに友達であることを二人は選びました。

アルファルドにとって、それは理解できない考えみたいだったけど、彼女だって、愛に気づけばカナンのようにシャムから解き放たれることはできたかもしれません。
ちょっと歪んではいたけど(笑)リャン・チーから愛されてたわけだし。

アクションシーンはやっぱり格好いい。
ヘリから下げられてるはしごを掴んで対峙する二人、はOPの映像みたいでした。
腕を怪我してるのは逆ですが。

カナンは、アルファルドの心がもう死んでいることに気がつきました。
シャムを殺したあの日に死んでしまっていたのだと。
ある意味心中だったのかもね。
「決定権は、生きているものにある」、ここでハッコーの言葉がでてくるとは思いませんでした。
これまでの人との出会いが今のカナンを形作ってることの象徴のような。

同じ名を持ち、同じ刺青を持つ二人。
アルファルドはシャムの亡霊から逃れるために、自分の刺青を打ち抜きました。
いつものニヒルな笑みでも苦しそうな表情でもなく、空っぽな顔をして落ちていくアルファルドと、残った左腕を強く握り締めるカナンが印象的でした。

二人は同じ存在だったけど対照的です。
色も赤と黒だし。
赤と黒って、生と死のイメージです。
最後にアルファルドがくすんでるけど赤い色を身にまとっててちょっと嬉しかった。

マリアが病院で目覚めたときには、もうカナンと連絡が取れなくなっていました。
身を置く環境が違いすぎる二人は、隣を歩くことはできません。
それでも、心だけは寄り添うことができる。
それが、たどり着いた結末でした。
少し寂しい気もするけれど、これが妥当な選択なんでしょう。
会えなくても二人が友達でありつづけることは変わらないのですし。

カナンが光って見えたのは、カナンがすごいからで、そんなカナンの隣に立つにはマリアもすごくならなければいけないと考えていました。
けれど、すごいっていうのは、一生懸命に生きている人は皆そうで、手の届かないようなすごいことってのはないのかもしれない。
だから、心は寄り添うことができるのだと。
みのさんがマリアはすごい、と言ってましたが、そんな風にシンプルに答えを見つけられるところはやっぱりすごいです。

それからラストまでの流れが本当に美しくて、涙が出そうになりました。
ネネの挿入歌にのせて語られるマリアの言葉に、じんわりとしてしまって。
EDを見ながら、どのキャラクターを魅力的だったとしみじみ思いました。
ところでカミングズが拾ってたのって一体なに??

帰国後、マリアが上海でとった写真の展覧会が行われました。
カナンとアルファルド、二人のカナンの写真を見つめて、マリアは言います。
カナンのことを、まっすぐに見つめることができた、と。
そしてそれは、普通の女の子の物語だった、と。

「鉄の闘争代行人」だったカナンが、普通の女の子になる話であり、
マリアがカナンを普通の女の子だと受け止める話なのかなーと感じました。
「見る」ということは最初からテーマとしてあったので、それがきっちり昇華された印象でよかったです。
UAウイルスや蛇という組織は、カナンとアルファルドの関係を描写する小道具にすぎなかったようですが、もう少しうまいこと描いてくれればなーと思わなくもないです。
それに、アルファルドのシャムに対する執着やらがもっと具体的に描かれてれば、二人の対立が分かりやすかったんじゃないかしらどうかしら。

ED後、これは数年後、かな。
髪型をアルファルドのようにしたカナンは、夏目から依頼を受けます。
ターゲットは、片腕の女。
自分を取り戻したであろうアルファルドとカナンの対決を想像させるいい終わりかたでした。
今のアルファルドがどんな表情をしているのか見てみたい、と思わせてくれました。

製作会社につられて見始めましたが、期待分はしっかり楽しみました。
思い出してみると、伏線というかなんというかが描かれていたと思うので、二周目のほうが面白く見れそうです。
個人的にはまにまにと同じくらい好きでした。

そんなわけで、スタッフ・キャストのみなさま、おつかれさまでした。
そして、ここまで読んでくださった方には感謝を。

CANAAN ねんどろいど カナン (ノンスケール ABS&PVC塗装済み可動フィギュア)CANAAN ねんどろいど アルファルド (ノンスケールABS&PVC塗装済み可動フィギュア) 並べるとかわいいv
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[ 2009/10/08 22:53 ] CANAAN | TB(0) | CM(0)
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